アンティーク宮古上布や、宮古織、宮古麻織から、着物と洋服のエッセンスがひとつになった「織衣−origoromo−」シリーズが生まれました。
布を大切にしたいという想いから、アンティークの宮古上布の着物を丁寧にほどき、洗い直し、最小限の直線裁ちで仕立てました。自然から生まれた手織りの布をそのまま纏う衣の心地良さと、宮古島のいのちを感じてみてください。
こちらの作品は「羽衣−hagoromo−」と名付けました。
着物の衿元と袂のイメージを残し、布の流れるようなラインが天女の羽衣のようなシルエットを作り出しています。
光沢があり、とても状態が良い宮古上布で、柄は可愛らしい花菱柄。柄の大きさは中柄で、華やかな印象を与えてくれます。
反物幅をそのまま使用し、直線裁ちの3つのパーツを組み合わせたデザイン。サイズフリーです。
宮古上布の糸の素材は、宮古島で育てられた苧麻100%。島では「ブー」と呼ばれています。
昔の女性たちが、苧麻から繊維を取り、細く裂き、手績みした苧麻糸が使用されています。
染めは、琉球藍による深い深い藍染めです。
柄は、経絣(たてがすり)と緯絣(よこがすり)の交差で表現され、「十字絣」と呼ばれています。
島の自然から生まれ、祈りと時間を織り込んだ、世界にたったひとつの織衣が、あなたを包み、そっと守ってくれますように・・・